中華の安定化電源ACH-305を分解してみた

電子工作

安定化電源が必要になったので購入しました。

電源はすでに持っていたのですが何かと不便だったので、5A程度流せる電源を探していたら見つけました。

過去に作った電源

新しい安定化電源を購入したら最初にやることはもちろん・・・

分☆解

てなわけで、この怪しい電源を見ていきましょう。

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電源に関する知識は薄いのでわかる範囲で紹介します。

外観

まあ普通ですね。よくある安物電源です。秋葉原の怪しい店で1000円くらいで売ってそう。

中身レイアウト

続いて中身、意外とスペースがありました。まあ普通かな。

電源トランス

分かりやすいところから攻めていこう、ということでトランス。

これと言って面白そうなことは無い、中国製です。

背面ファン

ヒートシンク付ファンに(たぶん)電流制限のトランジスタ。

以下データシート、スペック的には問題なさそう。

https://www.mouser.jp/datasheet/2/389/2sd1047-954336.pdf

ココも問題なさ・・・ん?

基板に配線直付けはいいとしても、何かしら保護が欲しい。隙間からクリップでも入り込んで短絡したら即発火になりますねぇ~。

ここが中華の怖いところ。

レンジ切り替えリレー

オートレンジなので電圧上げると勝手に切り替えてくれるリレー。

検索で普通に出てくるから大丈夫そう

https://www.rlocman.ru/i/File/2018/02/22/SRU--22F-.pdf

5Vレギュレータ・・・あぁ?

はいきました~中華クオリティ。

http://akizukidenshi.com/download/ds/st/l78.pdf

データシートでは最大出力1.5Aとなってます。

しかし、この安定化電源の5V電源の出力は2.0Aとなってます。

普通ならレギュレータが燃えてしまいますが、これは2つのレギュレータを並列でつないで強引に出力電流を補ってるようです。

5V電源を使用する際は2Aも使用しないほうがよさそうです。

しかも、ヒートシンク替わりのつもりでケースに固定していると思われますが、金属ねじで固定しているためケース全体が接地になってます。何かの端子が安定化電源のケースに触れるだけでショートする危険があるため、より一層扱いに注意が必要です。

間違っても+電源をケースに触れないようにしましょう。

個人の工作ならともかく製品でこれをやるか・・・?

表示関連

安物にしては普通ですね。ここは詳しくないのでパス。

抜き去られたヒューズ

この製品はなんと

ヒューズがついてません!

ヒューズがあったであろう位置にシリアルナンバーのシールで隠してあります。

さすが中華製!火事になってもお構いなしの設計!

まとめ

それなりのスペックのものが安く手に入るのはありがたいことです。ですが値段だけにつられると、このような実態を知らずに使用してすぐ壊してしまうかもしれません。最悪、怪我事故につながります。

この手の商品は中~上級者向けなので、慣れている方がおもちゃとして扱うのがいいでしょう。

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